NHK等の報道によると、2017年3月のOSの世界シェアで、AndroidがWindowsを初めて上回り首位に立ったそうです(アイルランドの調査会社の発表)。
Windowsが首位の座を明け渡したことは、一般ユーザーにスマートフォンが普及する一方パソコン離れが進んでいることを象徴している結果ともいえます。閲覧とちょっとした文字入力だったらパソコンは不要な訳ですから、そもそも一般ユーザーにとってパソコンは“オーバー・スペック”だったわけです。
もちろん、クリエイティブや事務分野では依然としてパソコンなしでは仕事が成り立たないわけで、「iPadだけで仕事ができる」というのはファイル操作がしにくいiOSでは厳しいですし、それこそ“オーバー・スペック”だと思います。
パソコン=パーソナル・コンピュータとは言うものの、スマートフォンやタブレットと住み分けが進み、業務中心の利用に回帰する(?)流れが続きそうです。
なお、スマートフォン・タブレットOSだけに絞ると、日本ではスマートフォン黎明期にiPhoneの独壇場だったこと、iPhone優位の料金設定や端末代分割払い等通信キャリアの施策、ブランド志向・横並び意識という国民性もあり、iOSがトップシェアですが、世界的にはAndroidがトップシェアとなっています。
Androidで気になることは、セキュリティ対策が万全でないことです。「Windows Update」の様なハードメーカー問わずセキュリティパッチが受けられる体制がありません。その対応はメーカー次第となっているのが現状で、セキュリティ面の不安が残るほか、端末の短命化も招いています。
私の使用しているスマートフォンは、中国ZTE製のSIMフリー端末です。ZTEは今や世界でも大手の通信機器メーカーですが、少なくとも日本ではセキュリティサポートがありません。AndroidのOSバージョンもそのままです。それが影響してか、ライバルのHuaweiやASUSより同等のスペックでも販売価格が安い傾向にあり、特に型落ちモデルは当初の半額以下で投げ売りされていることもあります。ハードウェア自体はよく出来ていて他と遜色ないのに、勿体無いなと思います。