北越急行、旅客列車に宅配便の荷物を載せて配送

4月18日のNHKの報道によると、新潟県のローカル線「北越急行」が旅客列車に佐川急便の宅配便の荷物を載せて配送する運行を始めました。北越急行のプレスリリース(PDF)
トラックドライバー不足や働き方改革で物流業界が揺れている中、既存のインフラを有効活用する試みとして非常に注目されるところかと思います。

鉄道貨物は下降の一途を辿ってきましたが、JR貨物が民営化後初の黒字を見込んでいるなど復権の兆しが見られます。人手面はもちろんのこと、地球温暖化対策としても有用です。
さらに鉄道設備の有効活用に繋がれば、既存鉄道網の維持にも貢献しそうです。北越急行の場合、1997年の開業以来、北陸方面への特急「はくたか」の短絡線として機能してきましたが、北陸新幹線の開業により特急は廃止され一転して厳しい状況に置かれており、新たな収益源として期待できます。
旅客列車に載せるため新たな貨車などの投資も必要なく、ローカル線生き残りの手段として今後他にも広がっていくかもしれません。