MVNO+Androidに慣れた私が大いに戸惑っているY!mobile+iPhone 前編

私事ですが、このたびauのガラケー(フィーチャーフォン)からY!mobileのiPhone SEへMNP(モバイルナンバーポータビリティ)で乗り換えをしました。

これまで長らく、auガラケーとMVNO(格安スマホ、格安SIM)+Androidの2台持ちでした。ただ、Webクリエイターという職業柄、Webサイト制作においてiPhoneでの実機確認は必須なため、中古でiPhone 5cを調達しWi-Fi接続することで凌いできました。しかし、今秋リリース予定のiOS 11ではiPhone 5cがサポート外となるため、何とかしなくてはと思っていました。

そんな折、auの2年縛りが更新時期を迎えて違約金が不要なことや、auのiPhone料金プランに不満(ショップ店員も把握できない複雑な価格・料金体系、キャンペーンによって損得があり過ぎる…)もあり、長らく使ってきましたが思い切ってMNPすることに。iPhoneをコスト・パフォーマンスよく利用できるY!mobileへ乗り換えました。
ただし、実機確認としてはもちろんのこと、ファイル操作の柔軟さからAndroidも手放せず、また、テザリングのデータ容量やバッテリーの心配もあり、MVNO+Androidも引き続き使うことにしたので、2台持ちは解消できませんでした。

auのガラケーはここ数年間はずっと通話専用としてきたので、最近は大手通信キャリアに関係することが少なく過ごしてきました。自由が効き料金体系がわかりやすくコストも安いMVNOに慣れると、「大手通信キャリアってこんなに面倒で高いんだ」と驚いたのが正直なところです。
auよりはマシとはいえ、シンプルを標榜するY!mobileも1980円を大々的にアピールしているものの2年目以降は1000円値上げするシステムになっているなど、よくシステムを把握していないと難しいものがあります。

また、iPhoneの端末価格はやっぱり高価です。単純比較はできませんが、SIMフリーのAndroidはロースペックなら1万円以下の商品もありますし、iPhone SEと同程度のミドルクラスなら3~4万円位でしょうか。対してiPhone SE(32GB)は64,800円と、Androidならハイエンドクラスの価格です。しかもiPhone SEの画面サイズは4インチ。ミニマムなサイズ感はSEの魅力ではありますが、4インチのスマホとしてみると高価でしょう。
独自OSとブランド力を背景とした強気の価格設定ですが、64,800円をパッと支払うのは勇気がいります。そこで一見負担が少なく見える割賦による販売(2700円×24回)が広まったのでしょうが、個人的には電気機器の販売として健全ではないように思います。
そして不透明な部分ですが、キャンペーンや裁量でさらに値引きがある場合もあります(その分は高額な通信料で賄われているともいえますが)。

そんな大手通信キャリアの姿勢に疑問を感じてMVNOを使ってきたわけですが、場所や時間帯により通信速度が出ないこともあり、「肝心なときに遅い」という経験もしました。Y!mobileは価格面で3大キャリアとMVNOの中間的ポジションなわけで、通信速度はどうんな具合か、これから実感することになると思います。

ちなみに、今回はスタンダードな(?)キャリアの公式ショップで購入しました。SIMフリースマホは家電量販店などで自分で購入するため、家に帰り自分で箱を開封してセットアップをするわけですが、キャリア経由だと箱を開封するのもセットアップも店員さんの手で行われます。いわゆる“開封の儀”が楽しめない以上に、(神経質かもしれませんが)自分の端末を他人に素手でベタベタ触られることが気になりました。最初購入した時は保護フィルムが貼ってあった部分もありましたが、後日、SIM PINの設定を誤りロックが掛かり再訪した時は尚更でした。
考えてみれば、ガラケーはキャリア経由で購入したので、この時も開封とセットアップは店員さんの手で行われたわけで、世間的にはこれが普通のことかもしれません。しかし、昔ガラケーの機種変更の際に、素手ではなく手袋をされて扱っていた店員さんも居ました。
スマホのセットアップに掛かる作業や時間はガラケー以上です。大げさかもしれませんが、お客様に対する配慮として重要な観点でしょう(ただし、タッチパネル操作のできる手袋が必要でしょうが)。

前座が長くなってしまいましたので、ここまでを前編といたします。後編ではY!mobile+iPhoneで発生したSMS未受信やApple IDのトラブルについて書きたいと思います。